江ノ島の観光名所、稚児ヶ淵(ちごがふち)にある磯。通称裏磯(うらいそ)。夕日が美しく神奈川の景勝50選にも選ばれています。釣りにおいては、湘南エリア屈指の回遊魚釣り場。シーズン中は釣り人で混雑する人気の磯です。
目次
インフォメーション
アクセス |
JR東海道線・藤沢駅より小田急江ノ島線で片瀬江ノ島駅下車、徒歩30分程度 |
駐車場 |
△ 江ノ島内の駐車場を利用、駐車場から徒歩20分程度 |
トイレ |
◯ |
コンビニ・買い物 |
× (料理屋あり) |
釣り具屋 |
× (島内にある江ノ島井上つりえさ店まで徒歩20分程度) |
季節別ターゲット
春 | キス メジナ クロダイ メバル カサゴ カワハギ アオリイカ |
夏 | キス イシモチ メジナ クロダイ カサゴ イワシ アジ 青物(ワカシ ソウダガツオ サバなど) シーバス マゴチ カマス |
秋 | キス イシモチ メジナ クロダイ カサゴ カワハギ イワシ アジ 青物(イナダ ソウダガツオ サバなど) シーバス カマス |
冬 | メジナ クロダイ メバル カサゴ カワハギ シーバス ヒラメ ホウボウ |
外洋に面した裏磯は、潮通しもよく、水深もあるため、磯全体が回遊魚の好ポイント。夏から秋には、サバ、イナダ、ソウダガツオ、ショゴ(カンパチ)、シイラ(ペンペン)が楽しめ、冬にはサワラも回ります。
クロダイ、メジナ、カワハギ、カサゴも良く、海底は砂地であるため投げ釣りでシロギス、イシモチ、ホウボウが狙え、ワンドではアオリイカが楽しめます。北側の磯も青物やシロギスなどが狙えますが、汽水の影響を受けるため、キビレやシーバスもおすすめです。
裏磯への行き方
徒歩で江ノ島の山を越え、階段のアップダウンもあり、行くだけで運動不足解消。
商店街の突き当たりにある江島神社の前で右に曲がります。江ノ島の裏側に出るための迂回路でこちらの方がアップダウンが少なく山を越えやすい。島民の生活道路にもなっていて、この先、島民以外が利用できる駐輪場がないため、裏磯へ行く手段は徒歩のみとなります。
途中の景色は、長い道のりの気晴らしになります。
道なりに15分ほど歩くと、このような商店脇の路地に出ます。ここを右へ曲がります。
商店街、神社などを通り過ぎ、道なりに5分ほど歩くと、急な降り階段に到着。
この階段を降りるのはラクですが、登るのが大変(特にボーズの時は足取りも重い)。
階段を降りると眼下に広がる大海原。裏磯に到着。
裏磯釣り場マップ
釣り場フォト
大平
南側に面した裏磯を代表する釣り場の大平。クロダイやメジナの好ポイント。春から晩秋は、青物狙いの釣り人で賑わう。写真右側の途中で切れてしまっているのは、ボラ場。
ボラ場
こちらも夏から晩秋は青物狙いのルアーやカゴ釣りに人気の磯。
午後から夕方には人も減るので、青物以外をターゲットとするなら午後からがおすすめ。
裏磯西側にあるボラ場と大黒の鼻の間は、灯篭下の磯。
離れ磯があるため、カゴ釣り、ルアー、投げ釣りには不向き。そのためいつも空いています。ウネリが入るとサラシができやすい磯でもあります。奥に大黒の鼻と船着場があります。
大黒の鼻
船着き場から見た大黒の鼻。ボラ場、大平に負けず劣らず青物がよく回るポイントで、カゴ釣り師が入らないため、青物やシーバス狙いのルアーマンに人気の磯です。
投げ釣りもよく、キスやイシモチ、時にホウボウやカレイなども混ざります。この日は荒れているので波が這い上がっています。
船着場
境川河口にある江の島弁天橋の中腹から稚児ヶ淵までをつなぐ遊覧船「べんてん丸」の船着き場です。
運行中の釣りはできません。この辺りから北側の磯は、外洋のうねりの影響を受けにくいので、荒れた日の逃げ場に最適。
割れ磯
奥に見えるのが松ヶ崎と呼ばれる磯。割れ磯も松ヶ崎も満潮時は、波が少し這い上がる程度に水没しますが、磯伝いに行ける範囲の釣り場です。
投げ釣りでキスやイシモチ、ルアーで青物やシーバス、ヒラメが狙えます。松ヶ崎より先は、干潮時にのみ磯伝いを歩くことができます。
干潮時に磯伝いを歩いて商店街まで戻った時の釣行はこちら
さて、ボラ場に戻ります。
ボラ場
ボラ場は、這い上がった海水がたまりやすい地形。何の変哲もないこの水たまりが、夕方になると、夕焼けが反射し、素晴らしい景色に変わります。神奈川景勝地50選に選ばれるのも納得です。
ボラ場の磯際は、足場が低く、波が這い上がりやすい。
大平
ボラ場同様に足場が低く、波が這い上がりやすい磯です。冬はカゴ釣りやルアーが少ないため、フカセ釣りや投げ釣りでもじっくり竿を出せます。
次の写真は、ボラ場と大平の間の磯。
大平とボラ場の間は、少し切れ込んでいるためうねりが増幅します。荒れている日のこのエリアは危険ですので、釣りは控えましょう。
大平から東側のワンド、離れ磯(ハナレバカまたはバカ島と呼ぶらしい)があります。写真左奥の先端はクッツキバカと呼ばれる磯。この辺り一帯の海底はほぼ岩礁帯。釣り人がいる場所は大平の端で、ウキフカセに人気の釣り場。そこからクッツキバカまではエギングに人気で春と秋にポツポツアオリイカが釣れ、足元は胴つきでカワハギも狙えます。
クッツキバカ
この通路、荒れている日は…
こうなります。
クッツキバカの磯の上が濡れてるようなら、一度波が這い上がったという証拠なので、そんな日は上がらない方が良いです。今日はまだ乾いているようですね。
クッツキバカは、足元に仕掛けを落としやすく、底付近でカワハギが釣れます。
他イシダイ、アオリイカ、メジナ、クロダイ、青物も狙える人気の磯です。
クッツキバカより東側の磯へは、歩いて行けないこともないですが、崖沿いは立ち入り禁止の看板もあるので、あまり釣り人が入らないエリアです。上に見える歩道は洞窟の観光ルート。
こんな人におすすめ
- 早朝場所取りのために早起きできる人
- とりあえず青物が釣りたい人(通えば必ず釣れます)
- ルアーもカゴ釣りも楽しみたい人(ルアーのちカゴ釣りに乗り換えパターン)
- 景勝地レベルの夕日を眺めたい人
- パンツが濡れても全然気にしない人
- コミュニケーション能力の高い人(どこの釣り場でも一緒ですが)
裏磯ローカルルール
潮が右から左に流れる裏磯ならではの独自のルールがあります。
ボラ場と大平でカゴ釣りをする際のルールで、常連さんの動きを観察すれば、すぐにわかるのでそんなに心配しなくても大丈夫です。
カゴ釣りのウキの流し方ルール
- まず磯右端から遠投
- ウキが右から徐々に左に流されるので、釣り人も追従して磯を左に移動
- 磯左端まで粘って釣れなければ、仕掛けを回収
仕掛けを投げる度に右端に入り左に移動を繰り返すだけ。
近くの人に「実は初めてなんです」と話せば、意地の悪い人にでも当たらない限り、優しく教えてくれるはずです。
また投げた仕掛けがほかの釣り人の仕掛けをまたいでしまったら、場所を入れ替りましょう。
初心者の方が混雑する釣り場へ行くときは、少なくとも仕掛けを投げる練習をどこかでして来た方が良いです。
江ノ島裏磯で釣りをする動画まとめ
江ノ島の裏磯で釣りを楽しむみなさんの釣行動画をご紹介!
釣り場の雰囲気がわかります。
投稿:K Fishing
投稿:FUNA84Rさん
投稿:surfer anglerさん
投稿:shuichi iidaさん
最後のオチが・・・。
投稿:neco_tanさん
投稿:Yuhei Kodakaさん
投稿:釣りキチ新兵さん
投稿:よーへいさん
投稿:drone grapherさん
荒れている日の裏磯のドローン映像。