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冬の三浦半島で、トリックサビキにアミ姫を使ってみた話
遡る事40日ほど前の話
そうそう思い出しました。
クリスマスイブの12月24日の話です。
のんびりとトリックサビキをしたくなり、上州屋でアミコマセを購入するため冷凍庫の前まで行ったは良いのですが、ん〜いやちょっと待てよと。
冬にカチコチの冷凍ブロックのアミコマセを使うと、寒くて溶けない上に、厳しいこの時期、結局魚もいなくて大量にアミコマセが余り、ただの臭い荷物になるだけでは? やっぱりちょい投げにするべきか。
そんな迷える子羊の視界に入ったのが、このアミ姫。

アミ姫 逆だな
アミエビが大きく、トリックサビキにも使えそうで、香りもいいらしい。
キャップがついているので、余っても保存でき、持ち帰れそうです。
これは購入しない理由が見当たらない。
果たしてアミ姫は、冬のトリックサビキファンの救いの女神となりうるのだろうか?
アミ姫とは?
アミ姫は、エサメーカーの老舗”つれるエサづくり一筋”のマルキュー株式会社が提供する堤防・サビキ釣り用の配合エサです。
主原料は1センチ程度のアミエビ。
このアミエビを海に撒いて魚を寄せ、サビキで釣るのが、いわゆるサビキ釣りと言いうものです。トリックサビキでは、これを直接ハリに擦り付け、エサとして使用します。
冷凍ブロックアミコマセ3つの問題点
これまで一般的に使用されていたサビキ釣り用の冷凍ブロックアミコマセには3つの問題点がありました。
- とにかく臭い
- 溶けるのに時間がかかる
- あまっても保存できない
余ったアミコマセほど扱いに困るものはないです。
何も釣れなくても、マキエとして、ほとんど海に投棄するかのごとく使い切るわけですが、使った道具類やコマセが入っていた袋などは、クーラーボックスに押し込んでお持ち帰り。ゴミの日まで入れっぱなしとなるため、クーラーボックスがこれまた超絶臭くなる訳です。
アミ姫は全ての問題をクリア
このアミ姫は、それらすべてを克服した、新しい配合餌。
- 匂いは、ほのかに香るフルーツ系
- 常温保存なのですぐに使える
- キャップ付きであまったら保存ができる
本当に臭くなく、むしろいい香り。
解凍する必要もない。
余っても保存ができる。
いいことずくめ。なんでも女性が開発したらしいです。
もともと臭い男とは視点が違いますな。
容量は600gで、価格は540円。
いよいよ実釣!アミ姫トリックサビキ第1部「三崎港編」
アミ姫を持って釣り場へ。
のんびり釣りがしたかったので、最初は、三崎港の北条湾へ向かいました。
いつもなら湖のように穏やかな湾奥なんですが、その日は、風がビュービュー吹きつけて寒い。
全く気が進まず、とりあえず移動。なんとなくたどり着いたのが三崎港春海町岸壁。
風も落ち着いていたので、ここに決定。

春海町岸壁 足元
足元を覗き込みますが、目視できる魚はゼロ。
ある意味、アミ姫の絶好のテスト環境?
さてさてどんな小魚が顔を出してくれるでしょう。
さっそくアミ姫をコマセ付け器に入れて、仕掛けに擦り付けてみます。

アミ姫をトリックサビキに擦り付る
ヌルヌルしていて全く手応えが感じられませんが、ちゃんと付いてますね。
大丈夫そうです。
そのまま、足元に仕掛けを投入すると・・・
あっ、という間に、何か釣れましたよ。
アミ姫、普通に釣れます。

1投目で釣れたサビハゼ

髭の生えたサビハゼはアミ姫が好き
今日は小魚狙い。観察用の水槽まで持ってきました。
綺麗に写真が撮れて良い。
でもちょっと面倒。
その後、子分みたいなハゼも登場。

チャガラというハゼ科の魚
チェゲラ的な。見た目も華やか。水槽で飼っても良さそうな魚ですね。
これだけ釣れました。

アミ姫トリックサビキで釣れたハゼ
どちらも食べられるようですが、リリースしました。
軟体系もアミ姫が好き?
着底後、妙な手応えがありました。
根掛かりのようにも感じられるが、持ち上がる。
リールを巻くと、ちゃんと巻ける。
小さいおじさんが海底から仕掛けを手で引っ張っているような感触。
これは、おそらくタコ。
トリックサビキだと、ハリが小さすぎて釣り上げられそうもありません。
とにかく巻いてみますが、案の定、巻いている途中ではずれてしまいましました。
その後は、ハゼのアタリもなくなり、三崎港にいてもなんら変化もなさそうでしたので、気分転換に場所を移動。
後半へ続く!
アミ姫トリックサビキ第2部「宮川港編」
三崎港から車で5分程度。
すぐ隣にある港、宮川港へやってきました!
三浦大根が整列してお出迎えです。
やあやあ、どうもどうも。恐縮です。

三浦大根
先行者2名。
平和な釣り場。冬はいいですね。
3方向囲まれた港は落ち着いています!
よかった、ここでもゆるめに釣りができそうです。
強風の中、我慢してトリックサビキって、なんも面白くないですよね。

三浦半島 宮川漁港の堤防
ご挨拶をして、ウキ釣りの人の隣に入れさせてもらいました。
この方の話では、イワシがウロウロしているらしい。
姫さま出番です。
回遊待ちです。
試しにアミ姫を海に撒いてみましたが、粘着質なためあまりバラけず、塊のまま沈んで行きます。
もう少し溶けやすいと良いのですが。

アミ姫を撒く
それでも撒いたアミ姫効果もあったようで、カタクチイワシが足元に集合。

アミ姫で釣れたイワシ
定期的に回遊してくるカタクチイワシを着実に捉え、あっという間にこれだけのイワシが釣れました。
そして小メバルも。

アミ姫で釣れた小メバル
時間は、14時。
クリスマスケーキを買うという使命があるのでそろそろ潮時です。
風も強くなってきましたので、納竿。
アミ姫のメリット・デメリット
アミ姫でトリックサビキをしてみた感想。
メリット
・アミ姫トリックサビキは普通に釣れる(冷凍コマセと変わりなし)
・匂いは断然良い
・保存も効く
・凍ってないので、すぐに使える
・必要な分量だけ使用できる
・たくさんアミエビを出さないため、漁港が汚れにくい
難はあるが許容範囲な点
・やや擦り付けにくい
・コマセとして撒いたときにうまくバラけない
デメリット
・値段が高い。
多少価格は高いですが、今後も愛用させていただきます。
アミ姫開封40日後の状態
さて、この釣行から40日が経ちました。
手元に余ったアミ姫があります。
どんな状態かというと

40日後のアミ姫
ほぼ新品同様。全く見た目は変わってません。
試しに、半年くらいこのまま保管しておきましょうか。
特に冬は長持ちしそうですね。
次回は、海釣り公園かメバル探しかどちらかの予定です!
どうぞお楽しみに!